タイ旅⑤~ナーガ~

タイ旅行記特別編
「ナーガ」をお届けします


前回の4日目のブログに登場した「ナーガ」について詳しくお伝えしたものですので、
ぜひ見てくださいね

これまでのタイブログはこちらから

タイ旅①~日本からバンコクへ~


タイ旅②~混沌の街、バンコク~


タイ旅③~チャトゥチャック市場~


タイ旅④~寺院巡り~



ナーガというのは、

偉大さの象徴、豊かさ、優位性としての紋章を持つ
大きな蛇の姿をした水を司る神様です


私たちの今回の旅は、
この「蛇」に注目しての旅でした






宗教において、「蛇」という存在は必ずといっていいほど登場しています


マヤ文明では、イツァムナーという蛇の神様が神秘的な知識で人々を支配したといわれ


古代中国神話では、伏羲(ふくぎ)と女媧(じょか)という上半身が人間、下半身が蛇の半人半蛇の神々が宇宙の設計者であり人類の創造者であるとされています




ケルトでは、蛇には知恵、受胎、不死との繋がりがあるとされてきました


このように世界各国で神と結びつけられている蛇ですが、
そのイメージは地域により全く違う印象があります



日本では蛇(龍)というのは神聖なイメージが強いですよね






仏教では、ナーガは釈迦が悟りを開く時に守護したとされ、そこから仏教に竜王として取り入れられています


蛇と龍は同一とされています



出雲大社が八百万の神々を迎えるとき、その水先案内人となってくれる神様も
「龍蛇神(りゅうじゃしん)」といい、日本神道においても蛇や龍というのは神獣として扱われています






西洋においての蛇は、東洋とはガラリと変わり、
その存在は堕落、悪魔の象徴です





そして、
東南アジアにおいて、蛇は恐怖と不死という象徴だといわれています



嫌悪するかのように描かれたり
逆に崇拝の対象となっていたりします


インド神話においては、ナーガとは蛇族という一族の名前を指します




インド神話の世界観では、世界には7層の地下世界があり、そこにナーガの王国があって、たくさんのナーガたちが部族に分かれて棲んでいるとされているのです

そのため、性格の悪いナーガもいれば、半ば神さまとして崇拝されるようなナーガもいます

天候を左右する力をもっており、
干ばつや洪水を引き起こす一方で、
恵みを与えてくれる存在です


タイの国章には、ガルーダという鷲の神様が描かれていますが、
このガルーダとナーガは犬猿の仲といわれており、
ガルーダがナーガをやっつけていたりする仏像や絵もよく見かけます






紋章になるほど崇拝しているガルダ
その天敵であるナーガ
なのに
一方では重要な仏塔を支えたり…


東南アジアにおいて、蛇は
神聖視されると同時に嫌悪されるという
相反するイメージを持つのです



こうした蛇の扱いに感じる
「混沌」「整頓されていない」というイメージは
バンコクの街並みでも強く感じたものでした




また、前回のタイ旅④にも書いたように、


タイの寺院では仏教の様式に、バラモン教とヒンドゥー教の様式が共存しています





更には「ピー」と呼ばれる精霊を信仰する、古くからの精霊信仰もタイには根付いています


私が見つけた、布が巻かれた街路樹も、精霊信仰の一つです






こうした色んな文化や信仰が、ない交ぜになりつつも、
なんとなーくまとまっている


それがタイの大きな魅力でもあり、
私達が探し求めていた答えの一つでもあります



ラピスは様々なセミナーを通年でしていますが、
その年によって共通の大きなテーマを決めています

今年、2023年のテーマは「一なるもの」でした


この世には陰陽というものがあります




陰陽とは、宇宙の万物を作り、支配する二つの相反する性質を持つ気のことです


そして、この陰陽は「女性性」と「男性性」にも分けることができます
陰を司るのは女性、そして陽を司るのは男性です

女性性と男性性については、以前ブログにも書いたので、そちらもみて下さい

夏至の誘導瞑想




私達の世界は、2対に分かれ、そしてそれがまた分かれ、分かれ…
細胞が分裂するかのように細かく枝分かれして、形作られています





ですが、その大元を辿ると、「一つ」に行きつくのです






私達人間の身体は、元は一つの細胞でした。
それが二つに分かれ、二つが四つに分かれ…

分裂して増殖して、今の私達を形作っています



これは世界や宇宙でも同じです

一つ一つの世界や宇宙全ては分裂して出来たもので、元は一つでした







全ての始まりのとき

まだ今でいう宇宙というものは無く、
そこにはある一つの意識的エネルギー体しか存在していませんでした



この意識的エネルギーは「存在のすべて」や「無」ともいいます



世界中のあらゆる神話で、始まりは「無」とする記述が多くありますが、これが意識的エネルギーのことです


それは人間が理解できる形や姿はなく、偉大なる「見えざるもの」であったために、無とされました





この意識エネルギーがある時ふと、

自分自身とは何か?

と知りたくなりました




でも、このままでは知ることができない


何故なら、自分というものを形作るのは他者との比較だからです


自分がどんな姿をしているのか、何を考えているか…


比較することで、自分を知ることができます


でもこの世界には意識エネルギーしかいないため、自分を分割することにしました



自分を分割して分けることによって、自分を俯瞰的に見ることができ、そして結果的に自分を知ることに繋がる…
ここで、初めて無と有、陰陽が生まれました


その二対はさらに分かれ、分かれ、分かれ…
無限に分かれた、その時の膨大なエネルギーが、今の宇宙をつくりだした「ビッグバン」というものです






元は一つから生まれたからこそ、
陰陽というのはそれぞれが独立したものではなく、互いに影響を及ぼし合っています



それが、「一なる法則」です



すべては「一つ」だということが心から理解できたとき、
私たちはただ「あるがまま」でいいんだということに気づいていくのです






仏教の中にバラモン教が混じったり、ヒンドゥー教が混じったり…


先ほども書いたように、
「こうした色んな文化や信仰が、ない交ぜになりつつも、
なんとなーくまとまっている」

これを上手くまとめた言葉が

「渾然一体」です


渾然というのは
異なるものが分化せず、全体が一つにまとまっているさま

を表しているそうです



このバンコクの旅で、
私たちは渾然一体を心から感じ、
そしてテーマである「一なるもの」を実感しました


どうしても、
正なのか悪なのかや
黒なのか白なのか

とジャッジしたくなるものですが、
それはある一面しか見ていないのです



全てを多方面から見たときに感じる
矛盾や違和感

それも全てまるっと包み込んで一つにする大切さ



それを感じさせてくれるタイでした




次回はアユタヤ遺跡のお話しを中心にまとめ、
最終日へと続きます(^^)/

9月下旬に行ってから1ヶ月以上たちましたが…
わんこタロットや出雲セミナー、商品紹介のブログもと考えると、まとまるのはいつになることやら…

長い目で楽しんでください~(;'∀')(笑)




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