こんばんは、
留美子です!
宇宙創成8をお送りします
これまでのシリーズはこちらから
宇宙創生①
宇宙創生②
宇宙創生③
宇宙創生④
宇宙創生⑤
宇宙創生⑥
宇宙創生⑦
さて、前回の終わりは
「天孫降臨」をした神様というのは、ニニギだけなのか?
⇒いや、そうではない
というところで終わりました
今回はそのお話しをしよう!と思っていたのですが、
その前に、ここまでの経緯を少しまとめてみようと思います
まず始め
世界は混沌、つまりカオスで生まれました
このときは数柱の神様が存在するだけで、
まだ何もない状態でした
それからしばらくたって、世界は
天界である「高天原(たかまがはら)」
地上である「葦原の中つ国(あしわらのなかつくに)」
冥界である「黄泉の国(よみのくに)」
として、三層に分かれました
しかし、
神々で賑わっていく高天原に比べ、
地上の葦原の中つ国には、
海があるばかりで栄える気配がありません
そこで、
イザナギノミコトとイザナミノミコトという男女の神様が、
地上を固める鉾を使って、日本という島を造り出しました
これが神話の国産み伝説です
その後、イザナミは火の神様を生んだ時の怪我が原因で死んでしまい、
そのことに納得できない夫のイザナギは黄泉の国まで迎えにいきました
しかし、黄泉の国にいたのは腐った体のイザナミ
変わり果てた妻の姿に驚いたイザナギは逃げ帰ってしまいます
このときのエピソードで有名な黄泉平坂(ヨモツヒラサカ)の舞台には
2017年の出雲ツアーで行きました
旧ブログに詳細を記しています
「出雲下見の旅」
逃げ帰ったイザナギは、
黄泉の国の穢れを清い川で祓いました
そのときに生まれたのが、
アマテラス、ツクヨミ、スサノオ
という三貴神と呼ばれる三柱の神様たちです
その後、
アマテラスは天の界
ツクヨミは夜の国
スサノオは海の国
それぞれ治めることにします
しかし末っ子のスサノオはマザコン&暴れん坊
「お母さんに会いたい!!!」と泣き叫び、
海は大荒れ状態に
父のイザナギに、海の国は任せられん!出ていけ!と怒られたスサノオは、
姉を頼って高天原へ…
しかし、そこでも姉のアマテラスを困らせ、
嫌になったアマテラスは天の岩戸に引きこもってしまいます
他の神様たちが知略を巡らせ、何とかアマテラスには出てきてもらい
事の発端のスサノオは葦原の中つ国に追放されてしまいます
その後、
追放された先の出雲で出会った女性に一目ぼれをしたスサノオは、
ヤマタノオロチという大蛇から救う代わりに、彼女を嫁として迎えます
愛しい人と家族を築き、スサノオは
そこでようやく落ち着いたのです
地上はたくさんの人で栄えることになりました
その人たちを治めていたのは、スサノオの子孫であるオオクニヌシでした
しかし、それに異を唱えたのがアマテラス達
「天つ神(あまつかみ)」でした
「天つ神(あまつかみ)」というのは、天上界である高天原に住んでいる神々のこと
オオクニヌシなどの、地上に住んでいる神様は「国つ神(くにつかみ)」といいます
説得や戦いを重ねた結果、
最終的に、オオクニヌシは出雲の地に大きな神殿を建ててもらうことと引き換えに、
アマテラス達に国を譲ることを了承します
そして、
アマテラスの孫にあたるニニギノミコトが、葦原の中つ国を治めるために、
高天原から日向(ひむか)の地へと降りてくるのです
これが、「天孫降臨」です
天孫降臨の地である日向がどこだったかには諸説あります
その内の一つの候補である、宮崎の槵觸(くしふる)神社へ行ったことは、
この宇宙シリーズの1のときにブログにしています
「宇宙創生①」
他にも天孫降臨の場所としては、
鹿児島県の高千穂峰などもあります
ここにも以前行ったことがあります
詳しくは、ブログ「鹿児島に行ってきました」をご覧ください
「鹿児島に行って来ました」
諸説あれども、天孫降臨は九州の地であったことは間違いなさそうです
ニニギがそこで木花咲耶姫(コノハノサクヤヒメ)と出会い、
後に神武天皇となる彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)が誕生するまでの経緯は、
前回の宇宙創生7で触れましたね
そうして誕生した彦火火出見尊は、四人兄弟の末っ子でした
次男の稲飯命(イナイノミコト)は海の国へと向かい
三男の三毛入野命(ミケイリノノミコト)は常世の国
(海の向こうにあると信じられていた理想郷のこと)を目指し
それぞれいなくなります
残ったのは、
長男の
彦五瀬命(ヒコイツセノミコト)
と、末っ子の彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)
の二人でした
ちなみに、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)という名前は、
祖父の火折尊(ホオリ)も同じ名前で呼ばれており、
ここが同一人物とする説もあります
彼らは、ニニギが降りた日向(ひむか)の地にて、国を治めていましたが、
ここでは日本全体を治めることは難しいと判断します
そこで、兄弟たちは船に乗って東の大和を目指すことにしたのです
最初に目指したのは、豊国(とよのくに)の宇沙(うさ)
今でいう大分県です
ここで、国主のウサツヒコとウサツヒメが、宮殿まで建てて歓迎してくれます
その後、彼らは
福岡の筑紫国(つくしのくに)にある岡田宮で1年
広島の安芸(あきのくに)にある多祁理宮(たけりのみや)で7年
岡山の吉備国(きびのくに)にある高島宮でも8年
と、何とものんびりしながら東に上っていくのです
このあたりのこと、特に広島にいたときに立ち寄った先などは、
宇宙シリーズの3~6で詳しく記しています
順調に進んでいた東征の旅路でしたが、
事態は、現在の大阪、浪速国(なにわのくに)の白肩津で大きく変わります
奈良の生駒山に住んでいた、登美能那賀須泥毘古(トミノナガスネヒコ)という大和の人物が、
軍を率いて戦いにやってきたのです!
(画像のナガスネヒコ、めっちゃイケメン…)
この戦いに敗れ、
長男のイツセは命を落としてしまいます…
この時に、兄の言い遺した
「我々は日の神の御子だから、日に向かって(東を向いて)戦うのは良くない。廻り込んで日を背にして(西を向いて)戦おう」
という言葉のとおり、
紀伊半島沿いに船で下り、熊野で上陸して、南から大和に攻めることにしたホホデミは
もう一度ナガスネヒコとの戦いに挑みます
そのとき、
ナガスネヒコは
「我らは天磐船で天より降りた天神の御子、饒速日命(ニギハヤヒ)に仕えてきた!
あなたは天神を名乗り土地を取ろうとされているのか?」と問うてきました
ホホデミは、
「天神の子は多い。あなたの君主が天神の子であるならそれを証明してみよ」と返すと、
ナガスネヒコは、天羽々矢(あめのはばや)と歩靫(かちゆき)という、
特別な弓矢とその入れ物を見せます
ホホデミもそれを同じものを見せるものの、ナガスネヒコはそれを認めず
最終的に殺害されてしまいます
その後、ナガスネヒコの君主であったニギハヤヒは、ホホデミのもとに下り、
ホホデミは東征を成し
神武天皇となるのです
…と、日本神話の流れとともに、ここまでのまとめを一旦してみました
最後のエピソードは古事記と日本書紀で違っており、
ご紹介したのは日本書紀バージョンのお話しで、
古事記では、ナガスネヒコについての記述は無いままに、ニギハヤヒがホホデミの元に下っています
ここが次なる謎ポイント
「ニギハヤヒとは誰なのか…?」
次回は、そこについてのお話しをしたいと思います
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